リアクションバイト考
ツイッターを見てたらホットな話題があったので意見していきたいと思います。
これは本当にその通りだと思う。
— JERO (@JERO_1006) 2022年4月6日
俺と会ってる人100回くらい聞いてると思うけどリアクションバイトなんか無いって口癖のように言ってる。
少なくとも食性貫通出来るようなそんな便利なものじゃないってくらいは普通に釣りしてたら嫌というほど感じるはず。 https://t.co/biMrGUOm3z
ちなみに俺はリアクションバイトについてはマジでうるさいです。俺の知り合いは多分100回くらいは語られてるんじゃないかと思うくらいうるさいです。
今回は「シーバスに関してはリアクションバイトなんか無いぞ」という持論を展開していこうかと思います。
リアクションバイトとは
そもそもリアクションバイトとはなんぞや?ということで、議論を一元化する為に言葉の定義付けから始めたいと思います。
とりあえず一般的な解釈で定義したいのでそのままググって一番上に出てきた解釈を採用します。
リアクションバイトとは、反射的にルアーに食い付いてしまうバイトを意味しています。 ルアーをエサに見立てて食い気を誘う方法とは真逆だと考えてください。 あっ! 感じた瞬間、思わず口にしてしまうのがリアクションバイトだとすれば、それを引き出すのにスピナーベイトほど適したルアーはないといえるでしう。
これを見るにリアクションバイトとは
- 反射的にルアーに食いつかせる
- 食性とは真逆
とされています。ざっくり解釈すると食性に頼らず、魚に判断する暇を与えずに口を使わせるメソッドだと思われます。これについて反論していきます。
リアクション釣法が複数ある
リアクションと言っても一つではなく、シーバスのメソッドだけでもダート、高速巻き、ブレードのフラッシングなどリアクションを誘発するメソッドは複数あります。
さて、ここで疑問なのはリアクションが食性関係なく、ある種本能的に口を使わせるのメソッドであるのであればこんなに複数のメソッドは要らないのではないだろうかということです。本当に反射的に口を使わせているのであれば、例えばダートで釣れなかったのであれば同一ポイントから他のリアクションルアーで釣れることはないはずです。そもそもルアーを判断する暇なく口を使わせるメソッドなのですから、それがルアー毎に釣れる釣れないがあるというのは非論理的です。
ちなみに個人的な経験値から言うとリアクション系ルアーでもその日その場のあたりルアーはありますし、多分あると思う人のほうが多いと思います。バイブもワームダートもスピンテールも投げてどれかにヒットが偏るシチュエーションは全くレアケースではありません。
リアクションvsナチュラル
リアクションバイトが食性を無視し反射的に食わせるメソッドであるならば正直なところこれ以外にやる必要ないはずです。だって本能を刺激して強制的に口を使わせるんだから、いちいち「ベイトはボラかな〜?じゃあウェイク系を〜」みたいは判断をする必要は全くなくベイトの種類など関係なくリアクションで食わせてしまえばいい訳です。
さあ、これは正しいと思いますか?
個人的にはNOです。実際釣りをしているとリアクション釣法に無反応なのに普通にミノーをドリフトするだけで即反応なんてシチュエーションはザラで、なんならそっちのほうが多いレベルです。自分自身は「釣れるのであれば餌でも使う」くらい過程は全く重視しないタイプなので釣れるのであれば遠慮なくリアクション釣法を採用しますし、実際にミノーのジャーキングもバイブも多用しますが結果だけ見ると最も釣果があるのはシャローミノーのタダ巻きです。勿論使用頻度に偏りは殆どなくどの場所に行ってもジャーキングもバイブも投げての結果です。
リアクションバイト解釈
リアクションバイトなど無いと言いつつも上述のようにリアクション的な釣法を多用している自分が考えるに、リアクションバイトはニ種類の解釈が可能ではないかと思います。
- リアクション的な動きのベイトが居る
- パニックベイトを模して活性を上げる
基本的には2つとも似た概念なのですがそれぞれ若干違うのでそれぞれ書いていきます。
まず1の「リアクション的な動きのベイトが居る」ですが、これはリアクション系の釣法が複数あることについてのアンサーです。つまり、ダートは左右に飛び跳ねるベイト(例えばエビとか)を模しているし、ブレードの煌めきは小魚の群れを模しているだけでマッチザベイトの範疇からは逸脱していないという解釈です。なので当然その時のベイト次第で当たりルアーは変動するというわけです。
2に関しては、発想的には「トップは活性を上げる」に近い解釈です。トッププラグでパニックベイトやベイトの群れをトップが演出することで魚に「現在、捕食に有利な状況である」と誤認させて活性を上げるというメソッドがありますが、リアクションメソッドも種類によっては同じ作用があるのではないかと言うことです。ただトップ含め活性を上げるにも限度があるため反応がある状況と無い状況にわかれてしまうのではないかなと(口を使うリスクとの天秤)。
種類によっては、と前置きしたのは個人的経験からだとブレードや高速巻はその要素が薄いと感じているからです。体感的にはジャーキングやダートはそういう作用が少なからずある気がします。ダートには反応するけどバイブに無反応というシチュエーションはかなり多いことからの推察です。
2つとも共通しているのは少なくとも食性を無視してはいないということです。一方はマッチザベイトを順守、もう一方は食性を誘発するという解釈をしております。
終わりに
正直これらの自分の解釈に関しても検証が難しいのであくまで想像の範疇を出ませんが、少なくとも自分の経験値的にはこれらを逸脱しておらず現在完全否定できる材料がないです。ただ、リアクションが食性を無視しているという部分に関しては経験から完全否定しているというのが自分のスタンスです。
ちなみに議論は大好きなのでご意見あればどんどん貰えると嬉しいです。それでは。