鱸ボックス

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ロッド考2

前回、PE1.2号か1.5号かで悩んでてそれに合わせるロッドパワーも悩んでる、という記事を書いた記憶があるのですが、その問題は早々に解決する事となりました。解決要因は下記ツイートの釣行です。

今まで95cmまでであればPE1号フロロ4号で捕れていた為、いくらデカくてもシーバス程度ならばパワー的にはそのくらいで十分だろうと考えていましたが実際メーターに迫る個体とファイトし考えが変わりました。狙って取ろうと思うのであれば1.5号一択であると。また、それに伴いロッドもシルバーストリーム87レッドアイの続投が決定しましたので思考過程を書いていきたいと思います。

PE1.5号の理由

1.5号以下であれば獲れないかと聞かれれば答えは否。80アップだろうが90アップだろうが1号でも取れる時は普通に取れます。

しかし、やはり1号ではどうしようもないシチュエーションというものもあり、例えばシーバスの走る方向が悪かったり、ルアーが丸呑みされるなど掛かりどころ次第ではラインが傷つきやすかったり。傷付きやすい掛り方の場合ドラグを使って耐えるファイトをしても時間経過と共に切れるリスクが高まるだけですが強引に行ってもそれはそれでラインブレイクしてしまうので手の打ちようがなくなります。

また、これが一番の理由ですが1号だとラインの状態次第ではフッキングで切れることがあり、それにビビってフッキングが甘くなりバレるケースが少なからずありました。特に大型は口が硬く強いフッキングが求められる為フッキングの甘さが致命傷となります。1.5号であればそう切れることはない為、思いっきりフッキングできるのは大きな利点です。

ガイドセッテイング

まずPE1.5号を使用する場合、最初に考えるべくはガイド抜けの問題です。1.5号だとリーダーは標準的には6号程度を使用するかと思いますが、常にノット部をガイド外に出してキャストできるのであれば問題はないのですが実際現場で使うとなるとキャスト方法は多岐に渡ります。タラシ無しでのキャストも必要に迫られるケースもあり、相応に径の大きいガイドが求められます。

シルバーストリーム87をベースに考えると、トップガイド10、その下に8のガイドが数点と続き、シーバス用途としてはかなり大きめです。これはこのロッドがPE2号に太いリーダーの使用を想定しているためであるのですが、1.5号ベースであればもっと小さくても大丈夫だと思います。巷のアカメロッドでも7程度のガイドが使用されていることを考えると6程度あれば問題は無いと思われます。

ロッドパワー

大型用のロッドパワーと言っても、実際には使用ルアーのフックサイズの限界値がある為そこまで過剰なパワーは求められないかと思います。

特に「硬さ」(パワーとは違います)についてですが下手に硬いロッドはフックへの負荷も相当になる為、比較的曲がるロッドの方が通常のルアーを使う上では求められる性質です。大型ルアー、フックしか使わないのであればフッキングの為の硬さは必要になるのですが、自分はST46の#6~4が最も使用頻度が高いためそこまでの硬さは要求されません。

共に同じラインシステムを使用しての87レッドアイとディアルーナMで比較すると、ファイト後にフックの変形率が高いのは硬さの目立つディアルーナの方で、バットまでしっかり曲がるタイプのレッドアイは90後半相手でも#5での変形は皆無でした。勿論ドラグ設定もシチュエーションによっても違うので単純比較はできませんが体感としてはしっかり曲がるレッドアイの方が安心してファイトできて好みです。

ちなみに「よく曲がるパワーのないタイプ」のロッドは実質的には「のされた」状態になるため、そこからの首振り等の負荷が全てフックにかかり容易にフックが変形します。その場合ロッドがのされない程度にドラグを緩める必要がありますが、そうすると走る方向次第で切られる運ゲーになるので狙って獲るのは難しくなります。

現在は「よく曲がり、復元力が高い」レッドアイの評価が非常に高いです。

レングス、グリップ長

前回8f~9fのショートグリップが好みだと書きましたが、実際にショートグリップの8f後半を振ってみるとショートグリップ故に実働ブランクが意外と長く割と不便を感じました。またレングスに対してグリップの引きつけが足りずボリュームのあるルアーのキャストのしずらさを感じた為、ショートグリップであれば8f半ばが適切かなと考えを改めました。現状はレッドアイのグリップの短縮化を計画中です。

ただグリップ長を短縮するとバランスが変わるのでそこは懸念材料です。この辺の改造計画は追ってまた書いていきたいと思います。