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入門解説:ルアー編2

前回揃えるルアー一式を解説しましたので今回は使い方とかローテーションについて書いていきたいと思います。まずはおさらいとして揃えるルアーを再度リストアップしていきたいと思います。

必須

  • シャローランナー
  • フローティングミノー
  • シンキングペンシル
  • バイブレーション

準必須

必須が4種、準必須が3種となります。9cmクラスと12cmクラス両方あると尚良いです。

ルアーローテーション

前記事で「レンジ:上→下」「波動:強→弱」が基本概念と書きましたがそれをベースにローテーションしていきます。なので必須枠から考えると

  1. シャローランナー
  2. フローティングミノー
  3. バイブレーション
  4. シンキングペンシル

がシンプルなローテーションとなります。イメージとしては「浮いている高活性個体」を上レンジから順に抜いていく感じです。また、魚の位置が特定できていない為、寄せの要素のある強波動から撃っていきます。魚の位置が特定できているのであれば弱波動から入る事もありますが、今回は入門解説なので特定できていないことを前提に話します。

準必須ルアーについてですが、ポイントについた時点でボイル等が見られる、または跳ねているベイト位置が遠い等があればトップ、水深が深い、足場が高い場合にフローティングミノーではなくシンキングミノー、水の透明度が高い場合にソフトルアーと追加していきます。

ルアーの使い方「扇状リトリーブ」

基本的にシーバスルアーの8割はただ巻きを前提に作られており、ただ巻きが最もよく釣れるメソッドとなります。ロッドアクションが必須なのはトップ、ジャーキングミノーくらいでその他の殆どのルアーはただ巻きで釣れるよう調整されています。

投げる方向、狙うポイント等によって巻き方は本来的には変わるのですがそういった状況対応はある程度経験を積まないとわからないので最初はアップクロス、クロス、ダウンクロスと扇状にキャストしていき、それぞれスローリトリーブ、ノーマルリトリーブ、ファストリトリーブを試していくと良いでしょう。それをやっているうちに釣れた経験から「ああ、このくらいの流れだとスローリトリーブの方がいいんだな」とか「こういうポイントはアップが良いんだな」とかがわかってくるようになります。

ドリフトについて

シーバス上級者のブログ等を読んでいるとほぼ確実に登場する単語がドリフトです。入門者にとって最も理解不能な概念で最初に躓くポイントかと思いますが実はそう難しいものではありません。というよりドリフトという単語自体が「流れを意識したリトリーブ」全般を指しているケースが多く具体的にどうこうというメソッドではない事が理解のしづらさの原因かと思います。

端的に言ってしまうとドリフトも「ただ巻き」の一つであり、巻スピードを流れと狙いたいポイントによって合わせる事を指しているだけです。脳内の片隅に「流れ」の意識さえあれば外から見てただ巻いてるだけでもそれはドリフトです。

例えばですが、河川の橋の上流に立って明暗際を通そうと思った場合に、川の流れがあるとルアーはどんどん下流に流されてる為キッチリと明暗沿いにルアーを通すには立ち位置や巻スピードを計算してリトリーブする必要が出てきます。他にも地形や通したいコースによってケースバイケースで計算してリトリーブするのですが、その「計算してリトリーブしましたよ」「ドリフト」と表現しているのです。

よく「ドリフトは巻いてもいいのか、駄目なのか」「ラインは水につけるのか、つけないのか」という話もありますが、それも状況次第としか言えず、どっちでやっても流れを意識してさえいれば「ドリフト」なのです。

という訳でドリフト自体は特定のメソッドを指しているわけではなくあくまで意識的な事です。ただ、ドリフトを意識する上で「ルアー毎の適切な巻スピード」「通したいコース」を知る必要はある為、入門時には意識しても実行するのは困難と言えるでしょう。結局は前項での扇状リトリーブで経験値を積んだ後に実行可能な概念ですので最初は意識する必要はありません。

まとめ

  • レンジは上から下
  • 波動は強から弱
  • キャストは扇状に全コース
  • リトリーブはスロー〜ファスト全て試す

このあたりがまず抑えるべきポイントです。これらを試すうちにルアー毎の適切なリトリーブ速度やポイント毎のキャストコース、各ルアーの得意なシチュエーション、ヒットしやすいポイントがわかってきます。それらがわかってきたならばそれに合わせて無駄を削いだり、ドリフトに応用したりしていくといいでしょう。